台湾に訪れたら茶藝館で至福の一杯を堪能するのはいかがでしょうか。「茶藝館」とは、台湾茶や中国茶を専門にした茶店のこと。台北市内には、長い歴史を感じさせる雰囲気の良いお店や、こだわり抜いた茶葉がそろうお店、肩肘を張らず気軽に台湾茶を楽しめるお店など、様々なタイプの茶藝館が軒を連ねています。
お茶の作法が分からなくても大丈夫。ほとんどのお店では店員さんが1杯目をいれてくれるので、その手順を見たり、いれ方を質問したりすれば初めての方でも問題なく楽しむことができます。ただし茶葉代とお湯代が別料金になっていたり、ミニマムチャージが設定されていたりする店もあるので、オーダー前によく確認しましょう。
初めて台湾茶を体験する方におすすめなのが「茶樂」です。茶樂は特産品や美食、お茶、マッサージ等のプロのサービスを通じて、台湾の素晴らしさや様々な特色を観光客に伝えている永樂グループが1976年に設立した30年近く歴史のある茶葉専門店です。店内はレトロな内装で、ノスタルジックな風情で満ちています。
店内は茶葉を販売するエリアと伝統的な茶芸体験ができるエリアの2つに分かれています。日本語が堪能なスタッフがお茶の入れ方や各種茶葉の違いや効能などを詳しく説明してくれます。試飲にも力を入れていて、その際にはお茶請けのうれしいサービスもあります。はじめて台湾茶に触れる方でも試飲後に安心して茶葉を選ぶことができます。
ちなみにオーナーのおすすめは阿里山烏龍茶。苦味成分のカテキンなどが少なめで、テアニンを代表とする甘み成分が多いので、コクはあるが渋すぎず、口に残る甘みをしっかりと感じることができます。
せっかく来たのだから美味しい茶葉を買って帰りたい、中国語や英語で詳しい説明を聞くのは難しい、といった方にとっては日本語堪能なスタッフは心強いのではないでしょうか。気兼ねなく質問をしていただいて、素敵な思い出と共に台湾茶を現地で、そして日本でも楽しんでみてください。