「九份」は台湾北部・瑞芳鎮に位置する山あいの街で、19世紀末に金の採掘が開始されたことで、発展していきました。一時期は住民も数万人に膨れ上がりましたが、金脈の枯渇により1971年に閉山するとそれに伴いこの地は急速に衰退しました。1989年、この地をロケ地とした映画「悲情城市」が、ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞したことで、再び脚光を浴び始めます。
台北市内から九份へ行く方法は「バス」「電車とバス(もしくはタクシー)を乗り継ぐ」「タクシー」の3つ。特にバスは直行で乗り換えがいらないため、初めて九份に行かれる方にはおすすめのです。土日はかなり混雑しており、満席の場合は次のバスまで待たなければならないため、時間には余裕を持ってバス停に行きましょう。
九份でまず訪れたいのはメインストリートの「基山街」。10分も歩けば通り過ぎてしまうほどの距離の道ですが、両脇に飲食店や雑貨やがひしめくレトロなアーケード商店街で、昼夜問わず活気にあふれています。中でもおすすめはローカルグルメのお店です。九份名物の芋の団子や草餅、牛肉麺などが人気で、庶民の味がたっぷり堪能できます。
「豎崎路」も九份でははずせないスポット。長く続く石畳の階段沿いに、ぽってりとした赤い提灯とレトロな外観のお店が連なっています。夜になると提灯に明かりがともり、一層ノスタルジックな雰囲気になります。
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時間に余裕があれば「十分」にも足をのばしてみてはいかがでしょう。十分の名物は天燈(チャイニーズランタン)。大きな紙袋状の天燈を買い、そこに自分の願いごとを書いて飛ばします。十分の空には常に願い事の書かれた天燈が漂いなんともロマンティック。九份とは瑞芳駅を拠点に約45分の距離のため、1日で巡ることができます。