「迪化街」はMRT北門駅とMRT大橋頭駅をつなぐエリア一体にある問屋街です。1860年にこの地に淡水港が開港し、その発展と共に茶葉・漢方薬・布地など多くのモノがこの場所に集まりました。今でも台湾一の漢方、乾物、布問屋街としてにぎわっており、特に旧正月前には歩くのもままならないほど、大変なにぎわいとなります。
迪化街の中心部とも言えるのが「永楽市場」。ここは台北最大の布市場です。色とりどりの布や布製品が所狭しと並べられている姿は圧巻の一言。上の階には縫製屋がたくさんあります。好みの布を購入し、自分の作りたいイメージと合うお店で裁縫してもらえば、自分だけのオリジナルグッズを作ってもらえますよ。
迪化街は台北最古の問屋街であると同時に、このエリアが発展した清(1616年~1912年)の時代の姿を最も色濃く残す、歴史的意義を持ったレトロストリートでもあります。立体的な彫刻と、曲線を多用した草花のモチーフが特徴の「バロック様式」の重厚な建築物も街歩きの楽しみの一つとなっています。
迪化街は古い問屋街ですが、近年目まぐるしい勢いで変化を遂げているエリアでもあります。新しくオープンした店舗も迪化街独特の古い雰囲気を壊すことなく新しい”風”を吹き込んでおり、新旧が見事に調和したエリアとなります。
乾物、漢方薬、お茶、布などを扱う商店にB級グルメのお店、レトロな外観を生かしたオシャレなカフェにアートスペース…迪化街では台湾の新旧の魅力を一度に味わうことのできる非常に濃密なエリアとなっています。カメラ片手に散策するもよし、地元の人に紛れて仕入れをするのもよし。あなた自身で楽しんでみてください。